転職を考えているけれど、「逃げている気がする」「責任感から今の仕事を辞めるのは気が引ける」といった悩みを解決します。
その責任感はとても立派だとは思います。
しかしこの悩み、実はとんでもない間違った考え方をしていて、働く上で大切なことを見落としています。
ただ、この間違った考え方はあなたがおかしいわけではなく、現代の職探しの方法が原因なんです。
とは言え、あなたがこのまま「転職は逃げだ」、という考え方のままだと今の仕事を続けていてもただ苦しいだけの日々を送ることになってしまいます。
そこで、この記事ではあなたが「転職は逃げ」だと考える原因を解明したのち、その誤った考え方から抜け出す方法を紹介しています。
この記事を読み終える頃には、転職は逃げではなくあなたの人生で必要なことであることを理解できていることでしょう。
Contents
転職は逃げじゃない!楽しく暮らすために必要な手段です
「苦しむこと」と「努力すること」は違います
Aさんは人生を楽しむための、努力をしています。
もちろん、努力にはなにかと我慢が必要になります。
我慢することは気持ちの良いものではありません。
でも、この我慢の先には楽しい人生が待っています。
Bさんは、とりあえず一生懸命仕事を頑張っています。
そのために、色々と我慢もしています。
でも、その我慢の先に待っているのはなんでしょうか?
どうせ頑張るのであれば、Aさんのようにその先がありそうな努力をしたいものですよね。
あなたはどうでしょうか?
Bさんのようになってしまっていませんか?
残念ながら、あなたが下記のいずれか、あるいは複数に当てはまるのであればBさんのようになってしまう可能性は高いです。
・今の仕事がとても大変で日々やることに追われている
・でも同僚も同じように頑張っているから、自分も頑張らねばならない
・責任感が強い方だ
・頑張り屋で忍耐力が良い方だ
・周りから真面目とかしっかりしている人と言われることが多い
あなたはそんな立派な方だからこそ、転職を今の会社からの、仕事からの、そしてそれらに伴う責任からの逃げだと、そう考えているのだと思います。
では、そんなあなたに1つ質問です。
あなたは何のために働いていますか?
………………
………………
………………
答えられましたか?
もしあなたが「生活のため」「お金のため」以外の答えを持っているのであれば、これ以上この記事を読む必要はありません。
一方でもし、あなたがこの質問に答えられない、あるいは「生活のため」「お金のため」としか答えられないのであれば是非この先も読み続けてください。
あなたが転職を逃げと感じるわけ
あなたが転職を逃げと感じるわけ、それは働くための目的がないからです。
働くことの目的がないために、働くことそのものが目的になってしまっているのです。
そして、働くことが目的と考えているのであれば、今の仕事を変えることを「逃げ」だと思うことは当然なのかもしれません。
手段が目的になってしまう典型的な例と言えますが、あなたが悪いわけではありません。
その理由は、現代の職探しの方法にあります。
ぼくは数年前に新卒の就活をしたのですが、今の職探しって(当たり前と思うかもしれませんが)働く場所探しなんですよね。
新卒の就活は自己分析と言って自分の得意なことや性格から合いそうな会社を探して、そこを受ける。でも、働いたことのない大学生の多くはなんとなく合いそうで自分で受かりそうな会社を選ぶ。
会社の側も働いたことのない大学生の能力なんてわかったものではないので、面接では大学でいかに精力的に活動していたか程度のことしか聞けず、最低限のコミュニケーション力があるかを測られるだけ。
結果、大学生もやりたいことではなくて入れそうで良さげな会社に勤める。会社側もその人の適性ではなくて、コミュニケーション能力でしか選ばない。
初めての職探しが、受ける側も受け入れる側もこんな感じなので、あなたがもしこれまで転職されていたとしても入れそうで良さげな会社を受けていたのではないでしょうか?
この、職探しの方法では働く場所を探すことはできても、あなたがなぜ働くかという理由を考えることは一切できていません。
だから、あなたは今もこれといった働く理由がないままなのでしょう。
このような状況で職探しをしているのであれば、これも仕方ないこのなのかもしれません。
ただ1点考えて欲しいのです。
あなたはこのまま働くために働きたいですか?
解決するためには、働く目的を決めるしかない
働くために働くという状態から抜け出すためにあなたがすべきこと、これは至ってシンプルです。
それは、自分の中で働くことの意味、目的をはっきりとさせることです。
例えば、意識の高い人であればこんなスキルを身につけたいから働く、という方もいるでしょう。この人は仕事、スキルを身につけるための手段と思っています。
確かに素晴らしい目的だと思います。でも、いきなりこんな目的を持とうだなんて難しいことを言うつもりはありません。
目的をはっきりさせると言うと、このようになんだか意識の高いことのように思えるかもしれません。
しかし、本当はそんなことはありません。
ゲームが大好きで最低限生活できるだけのお金が入ればよいと言う方がいるとします。
給料が高いことよりも、なるべく残業をすることなくゲームの時間をたくさん取れることの方が重要だと言う人です。
この人は、最低限の生活を維持するための手段として働いています。
ただ、大好きなゲームをする時間を確保するための手段としてその仕事を選んでいる点では、目的に即して働いていると言えませんか?。
このように目的はなにも、意識が高い必要はありません。
重要なことは、「どのように暮らしたいか」から考えて、働くことを手段と捉えることなのです。
でも、人生の目的なんて大それたものはなかなか見つからない
とはいえ、「どのように暮らしたいか」というのもなかなか見つけるのが難しいものです。
大袈裟に言うとこれは人生の目的を見つけようと言うことなのですから。
そこで、ぼくがおすすめするのはとりあえず「楽しく暮らす」ことを目的に考えてみる、ということです。
難しいことは考えず、シンプルに今自分は「楽しく暮らせるか」を追求すれば良いのです。
そして、仕事についてもこの基準で考えてみましょう。
人生の目的を仮に「楽しく生きる」としてみたときに、あなたは今の仕事でその目的が達成できそうですか?
仕事はその楽しく生きると言う目的のための手段に過ぎません。
もし、その手段が目的に則していないのであればただそれを変えると言うことは逃げでもなんでもなく、理に叶ったことと言えるはずです。
さらに言うと、この瞬間、あなたは転職しないことであなたの人生の目的から逃げることになります。
まだ、自分の人生から逃げますか?
ちなみに、転職も楽じゃないです
あと一つ、転職が逃げだと思っている人はもしかしたら転職なんかするよりも、今の仕事を続ける方が大変だと思っているのかもしれません。
が、これは絶対に嘘です。
たしかにめちゃくちゃなブラック企業から、ホワイト木k業に転職した結果仕事が楽になることは結果として起こり得ます。
しかし、そのためにはまず転職を成功させねばなりません。
そして転職活動は、多くの場合今の仕事と並行して行います。
つまりあなたの生活は、今の大変な仕事+転職活動で占められることになります。
ただ働くだけでも大変なのに、慣れない転職活動を追加でする以上、転職が楽だなんてことは絶対にありません。
これだけでも正直、転職が逃げだなんて言う考えは嘘だって言いたいくらいです。
まとめ
この記事のまとめです。
・転職を逃げと感じるのは、働く目的がないから。
・働くことは、人生の目的を叶えるための手段に過ぎない
・人生の目的がはっきりしていないのであれば、「楽しく暮らす」くらいを目指せばOK
・「楽しく暮らす」ために転職という手段を取ることは、理にかなったことなので逃げとは言えない。
楽しく暮らすための手段として仕事を捉えたときに、もしあなたの仕事が楽しく暮らすために適しているとは言えないのであれば、転職は逃げではなく理にかなった手段です。
このように考えれば、もう転職を逃げと思うことはないのではないでしょう。